まず何といってもこの場所です。ヤンタン東京は何度も見ています。夜行列車で関西から東京へいっていましたので、東京に着くのは早朝です。なので、金曜日の朝から並んでいて、いつもほぼ先頭でした。極めて思い出深い場所です。徹夜していたのは数名から多いときは20人くらいだったでしょうか。もっと多寡はあったかもしれません。
徹夜して朝目が覚めると、雨が降っていたり、雪が積もっていたり、いつのまにか一ツ木通りまで何十人もならんでいて驚いたこともありました。ヤンタン東京にはいろんなゲストが出ていたにも関わらず、徹夜していた人の多くはキャンディーズのファンだったかなと感じていました。気のせいでしょうか。そしてこの場所から私が所属していた私設のグループが生まれたのでした。忘れられない場所です。
また、この場所はTBS会館の一部に併設されていたので、いろいろな人も徹夜して並んでいた横を通り過ぎていきました。また警察官が職質にきたこともあります。小島一慶氏からはとおりすぎるときに名刺もいただきました。
この会館は、私が初めて行ったときは並んでいれば入れるようになっていました。朝9時ころに整理券を発行してもらい、いったん解散し、夜の8時半ころに再度整理券順に並んで入場という流れでした。77年の前半頃だったでしょうか、はがきで申し込まないと入れないように変わっていきました。
ヤンタン東京の放送はラジオなので当然、声しか伝わりません。ゲストの歌手の方が歌っている間やコマーシャルの間は、司会者、アシスタント、ゲストの人達は結構リラックスして待っておられます。また映らないため、ステージ衣装ではなく、普通の私服で登場されることもあり、テレビよりも面白かったですね。またキャンディーズの3人も私服で登場された時もありました。
司会者は、桂三枝、毒蝮三太夫、アシスタント、小島一慶、マリ・クリスチーヌ、三東ルシア、太田裕美、アンルイスの各氏が年代ごとに出演されていたように記憶しています。なかなか豪華なメンバーでした。
会場は結構狭いのですが、ステージは意外に広く(特に奥に)、それは公開番組の会場として使用する前提で設計されていたと思います。その中で余裕のあるリラックスした番組進行で、テレビのようなガチガチの雰囲気はなく、ラジオを通してもそれは伝わってきていました。
時間は土曜日の夜21時30分から23時10分ころまでで、キャンディーズが登場するのは23時前から15分程度の出演です。ただ、その15分程度の時間のためだけに何度も何度も関西から出かけて行っていました。それだけの価値はあると思っています。
ちなみにホールに入る階段には定員240人と書いてある銘板が壁に掲げてありましたが、ラジオでは先着400人が、云々と放送していました。どうなんでしょうね。
また数々の思い出のあったこのホールはTBS会館とともに2003年(平成15年)頃に解体され、現在は赤坂Bizタワーとなっています。
*おまけ
ヤンタン東京の入場受け付けが始まるまで時間をつぶしていたのが、TBSホールの東南の道路を渡ったところにあったこのマクドナルドの2階です。今はなくなっているみたいですね。